2015年09月28日

今日初めての傾聴

今年最後かもしれないバルコニーのスイレン
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今日、初めての方の傾聴に行ってきました。
その方はパーキンソン病を患っておられて、クリアにお話するのも難しい方でした。
最初お会いした時、その方のお話の半分くらいしか理解できなかったので、傾聴を引き受けるのをかなりためらっていました。

今日、緊張しながらその方と向かい合ってみたところ、思いの外、楽しい時間を過ごすことができました。

一生懸命お話されるのですが、何と言っているのか分からないことが多々あります。
周りの人からは、分かったところだけ受けとめて、適当に相づちを打っていたらいい、と言われていました。でも私はそういう対応はしたくない、真正面から真剣に向き合いたいと思っていました。
なので、何度も聞き直したりする場面もありましたが、それでも彼女は嫌な顔をせず、何度も繰り返して言いなおしてくれました。
そして、話ができる人がきてくれて本当に嬉しいと涙ながらに喜んでくれたのです。

体こそ動かなくなりつつあるけれど、心は溌剌としていたいと望んでおられる方でした。
元気なエネルギーを感じて嬉しくなりました。

こんな出会いがある傾聴ボランティアは、やっぱりやめられません。
posted by 幸 at 18:49 | Comment(0) | 傾聴ボランティア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年09月26日

鶴岡八幡宮舞殿の儀式

友達に誘われて、鶴岡八幡宮舞殿で行われた東日本大震災物故者慰霊と被災地復興への祈りの儀式に参加してきました。
これは鎌倉の鶴岡八幡宮が、歴史的に交流がある奈良の東大寺と合同で祭事・法要を執り行っているものです。

私は今年、遅ればせでNHK朝ドラ「あまちゃん」の再放送を見ています。ドラマで東日本大震災や被災地の人たちの姿を見ていただけに、友達から誘われた時、二つ返事で行くことに決めました。私自身、阪神淡路大震災の被災者でもあるので、このような式典には格別の思いがあります。

あいにくの悪天候でしたが、八幡宮の神官たちによる大祝詞斉唱や、舞女の神楽舞はおごそかな雰囲気に充ちていました。
ぎしき.jpg
東大寺僧侶たちがお経を次々に蛇腹のように広げていく大般若経六百巻の転読は圧巻でした。
このお経は、奈良時代の昔から天災や国の難儀があった時に鎮魂や復興祈願のために読まれ続けてきたものだというアナウンスがありました。
そうか、古の時代から日本は地震や水害や様々な災害にみまわれてきて、その度に人々はこうして祈り続けてきたのだな〜、という何ともいえない感慨をおぼえました。
posted by 幸 at 12:32 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年09月25日

錯覚の科学

「普通の人は、脳の潜在能力を10%しか使っていない」ってよく言われます。
私もそうなのだろうと思っていたのですが、この説って実は根拠が定かでない信仰でしかないと分かって驚きました。

この説の出所を探ろうとした心理学者がいます。サイオン・フレイザー大学のバリー・バイヤーステインという先生は「10パーセント神話の起源を掘りだそうとした私は正直言って疲れ果てた・・・10パーセント神話の種を最初にばらまいた人間が、昔ながらの、自己啓発産業群団のサクラや客引きたちであることはほぼ間違いない」と書いているそうです。

私たちが脳を10パーセントしか使ってないとしたら、使い方を知らないだけで、90パーセントの能力が眠っていることになりますが、これは、私たちの「可能性の錯覚」でしかないようです。
この説には問題がいくつもある。まず、人の「脳の潜在能力」を計測する方法も、その能力のうち個人がどれくらい使っているかを計測する方法も知られていません。また、脳組織というのは、長い間働いていないと死んでしまうはずです。さらに、人類の進化を考えてみても、9割も使っていない部分を持つ大きな脳を出産の危険にさらされながら維持するはずがない、もし人が脳の一部しか使っていなかったとしたら、自然選択によって、脳はとっく昔に小さくなっていただろうというのです。

よく脳の活動を写した写真がメディアで紹介される時、脳の殆どは暗くて、ほんの一部だけ明るい色がついています。でも、その色のついた部分というのは、脳が活動している部分を示すのではなく、状況や個人差に応じて他より活発になる部分を示しているだけ。脳全体はつねに基本的な活動レベルでは「オン」の状態なのだそうです。

これは『錯覚の科学』という本に書かれていたことですが、この本を読むと、私たちがいかに日常的に錯覚の影響を受けて生活しているかが分かります。
当然こうでしょ、と思うことも、じっくり眺めてみると違っていることがある。
面白い本です。
posted by 幸 at 14:58 | Comment(0) | 書籍など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする